大山町上中高 多目的集会所の横にある双体道祖神

鳥取県西伯郡のサイノカミさん

西伯郡大山町上中高(かみなかだか)のサイノカミさんは多目的集会所の横に並んでいます。
内訳については難しくて、昔からそうであったと紐づけできているもの、新規に追加されたもの含めて少なくとも3基の双体道祖神がサイノカミの依り代だと思われます。

状況を整理するため写真の左端から①~⑥とします。
それぞれ特徴を書き出すと、
①立石、小型
②双体道祖神、中型
③双体道祖神、中型
④立石、中型
⑤双体道祖神、超大型
⑥立石、中型
となります。
また、②の手前に丸石がありますのでこれを⑦とします。
塞神考(概ねS59~S63調査)に掲載されている写真と見比べてみたところ、明らかに当時も存在していたとわかるのは②③のみ。
④⑥も恐らくありましたが石祠の一部でした。
つまり①⑤⑦は昭和末頃以降どこかから持ち込まれた、もしくは新しく造立された事になります。
ところが後に写真を掲載していますが⑤には中高村と彫ってあります。
塞神考の調査時には既に大山町が発足(昭和30年に合併)していますので、昭和末頃以降に中高村と文字を入れた石造物を新規に造立するとはちょっと考えられません。
つまり少なくとも⑤は新たに造立されたのではなく、合併前にすでにどこかにあったと考えるのが自然です。
しかしこちらの依り代が、大山町の合併以前、中高村にあったという資料は見当たりません。
以上の理由により⑤は未報告のサイノカミであると考えられます。

  • 西伯郡大山町上中高のサイノカミさん
    2025-12-18
  • 西伯郡大山町上中高のサイノカミさん
    2025-12-18
  • 西伯郡大山町上中高のサイノカミさん
    2025-02-16
地域
西伯郡大山町
目印
上中高多目的集会所
対象
双体道祖神 × 3基
立石    × 3基
丸石    × 1個
参考
塞神考 No.284

女神が横を向いている双体道祖神(左から②番目)

中型の加工石。
石の前面を全体的に彫り下げることによって、双体神座像が浮き彫りになってます。
女神が横を向いているのが特徴で、奥行きがうまく表現された美しい石造物です。
男神の所持品は無く、女神が扇を所持。
左上に村中の文字が確認でき、右上にも何かの文字が彫ってあるようでした。

類型:横向きタイプ

  • 西伯郡大山町上中高の女神が横を向いている双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の女神が横を向いている双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の女神が横を向いている双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の女神が横を向いている双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の女神が横を向いている双体道祖神
    2025-02-16

烏帽子をかぶっている双体道祖神(左から③番目)

中型の加工石。
石の前面を全体的に彫り下げることによって、双体神立像が浮き彫りになってます。
正面向きで所持品は不明。
男女神共に頭上にへの字型の意匠がみられます。
田の神寄りの烏帽子タイプのようです。
文字は見当たりませんでした。

類型:烏帽子タイプ

  • 西伯郡大山町上中高の烏帽子をかぶっている双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の烏帽子をかぶっている双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の烏帽子をかぶっている双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の烏帽子をかぶっている双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の烏帽子をかぶっている双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の烏帽子をかぶっている双体道祖神
    2025-02-16

旧中高村にあった双体道祖神(左から⑤番目)

超大型の自然石。
駒形の彫り込み内に双体神立像が浮彫りされています。
向かって右の男神は冠に笏。
女神は宝珠を所持しています。
右に中高村
左に村中の文字。
冒頭で述べた通り、こちらが未報告だと考えられる双体道祖神です。

類型:墓下タイプ

  • 西伯郡大山町上中高の旧中高村にあった双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の旧中高村にあった双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の旧中高村にあった双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の旧中高村にあった双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の旧中高村にあった双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の旧中高村にあった双体道祖神
    2025-02-16
  • 西伯郡大山町上中高の旧中高村にあった双体道祖神
    2025-02-16

その他の石造物(①④⑥⑦)

神像こそ彫ってないものの、元サイノカミの石組み(重石?)であったりするなど、それりに由緒があります。
丸石については、元五輪さんの一部であったとか、最初から丸石道祖神として作られたとか、色々可能性がありますがわかりません。

  • 大山町上中高の立石
    ① 2025-12-18
  • 大山町上中高に残っている元サイノカミの祠であった立石
    ④ 2025-12-18
  • 大山町上中高に残っている元サイノカミの祠であった立石
    ⑥ 2025-12-18
  • 大山町上中高の丸石
    ⑦ 2025-12-18