銃夢LastOrder
作:木城ゆきと

  • BucketManの「勝手にブックレビュー」
銃夢LastOrder

前作「銃夢」において、宿敵ノヴァ教授をからくも一度は撃破したガリィ。
しかし復活した教授の罠によりガリィは殺害され、爆散した彼女の遺体は空中都市ザレムへと持ち込まれる。
教授は業子理論とナノマシンというもはや何でもありの謎科学によってガリィの脳を復活させ、宇宙兵器「バーサーカーボディ」を超える「イマジノスボディ」を与えたのだが…
というお話。
ガリィの過去が(だいたい)明らかになり、物語の舞台が星間戦争真っただ中の地獄絵図であることもはっきりと提示される。
人類の滅亡と復興、そして無秩序な発展。
成熟した世界精神も社会システムも生まれることがなく、この世界が単なる地獄でありクソである以上、羊飼いにコントロールさせるしかないよね、という木城ゆきと氏の皮肉というか本音が垣間見える問題作です。
これは強靭な精神を持ちながらも迷い、そしてウェットで業の深い特異点のような人格(すなわちガリィ)が上位存在へとシフトする物語である。
あれだ、鹿目まどかや沈黙の艦隊みたいなやつだ。
『ウルトラジャンプ』2000年~
『イブニング』2014年にかけて連載。
サイバーパンク、バトルSFが好きな人におすすめですので、前作も含め未読でしたらぜひ!