大山町豊房 原の双体道祖神
西伯郡大山町豊房 原のサイノカミさんは集落内の路地に集められている4基の双体道祖神です。
そのうち3基は塞神考で出自が明らかになっていますが、残り1基はどこから来たのかわかりません。
また、令和7年末の時点でわら馬とお団子を供える行事が健在!
集落内に男根型の石柱も複数あったとされます。
- 地域
- 西伯郡大山町
- 目印
- なし
- 対象
- 双体道祖神 × 4基
- 男根状石柱 × 4基
- 参考
- 塞神考 No.274.275.276
サイノカミさんのお供え
令和7年末
令和7年12月、わら馬とおだんごがお供えしてありました。
前年は馬が2匹いましたので、もしかすると男性がお一人結婚なさったのかもしれないなどと想像したり。
令和6年
見かけたのは夏でしたが、おそらく前年末のものだと思われるわら馬が2つ供えてありました。
田の畔にあった丸彫りの双体道祖神(① 左端)
丸彫りの双体神立像です。
以前は公民館にあり、それよりもっと前は集落南の田の畔にあったのだそうです。
子供の居る家や、若夫婦の家を持ち回る用のポータブルサイノカミです。
類型:烏帽子(丸彫り)タイプ
田の畔にあった髪型が独特な双体道祖神(② 左から2番目)
小型。
方形の加工席に浮彫の双体道祖神。
向かって右の男神は笏、左の女神は扇を手にしています。
ヘアスタイルが独特な図案で、男神のほうはベネッセのコラショ、女神はトップポニーテールのような感じです。
①と同じく公民館、もっと前は田の畔にあったポータブルサイノカミです。
竹薮にあった大型の双体道祖神(③ 左から3番目)
大型。
方形の加工石に神殿の彫り込み。
中に浮き彫りの双体神立像があります。
向かって右の男神は八兵衛の置き手拭い…のように見える恐らく烏帽子に、扇もしくは笏を所持しています。
女神はショートボブでこちらも扇もしくは笏を所持。
上の方に何か文字のようなものが見えますが、残念ながら読めませんでした。
昔はバス停側の竹やぶのある道の方にあったのだそうです。
類型:烏帽子タイプ
近くに 男根様の自然石二つ があったが…
(中略)
昔は男女の性器に似せたわら細工を作った。
長男ができると、わら馬、わらじをつくり、米の粉だんごをサイノカミに塗り付けた。
女の子はわらつとにわらじ、足半であった。
残っただんごは焼いて食べた。
わら馬の尻は焼いたという。
小槌を持っているように見える双体道祖神(④ 右端)
中型。
方形の加工石に双体神立像が浮き彫りされています。
向かって右の男神は烏帽子に笏。
左の女神はパッと見小槌を所持しているように見えます。
もしそうだとすると大変珍しい図案ですが、見えにくいだけで神楽鈴だったり招霊木だったりするのかもしれません。
男根型石柱の言い伝え
昔、南の薬師堂の前に男根状の石造物が2基あったのだそうです。
今はどこにあるのかわかりません。
左から③番目の依り代といっしょにバス停のそばにあった男根様自然石×2と併せて、計4基の陽石が行方不明という事になります。
わらつと、わら馬、しめ縄をして祀った。
子授かりの神であった。
もと南東の田の中にあった。
わらじは供えない。