大山町富岡 多目的研修施設敷の双体道祖神
西伯郡大山町富岡のサイノカミさんは、同地区の多目的研修施設敷地内にがあります。
内訳は双体道祖神が3基。
その中の1基が、中央に掘った深い穴の左右に双体神の半身像が浮き彫りされているという、2次元と3次元が微妙に融合したような、たいへん珍しい形状です。
- 地域
- 西伯郡大山町
- 目印
- 富岡多目的研修施設
- 対象
- 双体道祖神 × 3基
- 参考
- 塞神考 No.298
浮彫り線刻の双体道祖神(左端)
中型のおそらく自然石。
神像ピッタリサイズの彫り込み内に浮き彫り線刻の双体神立像があります。
正面向きで向かって右の男神は冠に笏。
女神の所持品は不明です。
文字は確認できません。
類型:淀江タイプ
立体的な珍しい形状の双体道祖神(左から2番目)
中型。
中央に深い穴が掘ってあり、内側の左右に双体神の半身像が浮き彫りされています。
極端な例えをすると、円筒の内径に浮彫りされているという感じでしょうか。
3次元と2次元が微妙に融合した形状で、とんでもなくユニークな形状です。
向かって右の男神は烏帽子をかぶっており笏(推定)を所持。
左の女神は詳細不明。
かろうじて右に北尾
左に村中
の文字があります。
という事は淀江の北尾から取ってきたサイノカミさんでしょうか。
北尾には令和5年の時点で阿弥陀堂前に1基が残っているのみです。
また、こちらの依り代は横向きタイプだと思われます。
淀江では似たような形状のグループに属する依り代を見たことがありませんので、分布域を考察するうえでも重要な石造物です。
もしかすると、この奇抜な形状を平面上で再現しようと複製が繰り返された結果、大山町の横向きタイプが広がったのではないか…などといった想像も捗ります。
ただし、造立年代がわかりませんので何とも言えません。
類型:横向きタイプ
像が殆ど消えてしまった小型の双体道祖神(左から3番目)
小型の自然石。
令和7年現在何が彫ってあったのかさっぱりわかりませんが、他の方の撮影によると…
線刻による方形の枠。
中に浅い駒形の彫り込みがあり、双体神立像が浮彫り線刻で描かれているようでした。
文字は確認できません。