大山町稲光 萬福寺の双体道祖神
西伯郡大山町稲光のサイノカミさんは萬福寺(万福寺)の前に集められています。
内訳は双体道祖神が7基に不明の石が1基。
何より数が多いだけでなくその種類の豊富さは山陰最大規模とされている亀甲神社に勝るとも劣りません。
中央の最も大きな依り代から反のの字の順に見ていきます。
- 地域
- 西伯郡大山町
- 目印
- 萬福寺(万福寺)
- 対象
- 双体道祖神 × 7基
- 不明の石 × 1基
- 参考
- 塞神考 No.299
⑥ ⇦ ⑤ ⇦ ④
⇩ ⇧
⑦ ③
⇩ ① ⇧
⑧ ▢ ⇨ ②
男神が扇を持っている双体道祖神(①)
大型。
依り代の前に石室というか社が組んであり、彫ってあるものはたいへん見えにくいです。
所子でもこのような形でサイノカミさんをお祀りしてありました。
駒形の彫り込みに浮き彫り線刻の双体神座像。
向かって右の男神は冠と、あとたいへん珍しいことに扇を所持しています。
女神の所持品は軍配でしょうか。
こちらも珍しいですが、まれに見かけるしゃもじのような所持品はこれだったのではないかと今、私の脳のシナプスがつながりました。
髪型は単髻(おだんご1つ)に見えます。
向かって右に天保十五辰十一月吉日
左に世話人村中
左右側面にも文字があるのですが、残念ながら読めませんでした。
- 造立
- 天保十五辰十一月吉日
男神が烏帽子をかぶっている双体道祖神(②)
小型。
おそらく駒形であっただろう彫り込みに浮き彫りの双体神立像。
正面向き。
向かって右の男神は烏帽子に笏。
女神の所持品は不明です。
文字も確認できません。
- 類型
- 烏帽子タイプ
猫背の双体道祖神(③)
中型。
神像にフィットする形状の彫り込みに、浮き彫り線刻の双体神立像。
向かって右の男神は笏。
頭が長いのは猫背タイプの特徴です。
左の女神は宝珠を所持しています。
上に稲光
左に卯年
の文字がありますので、消えて見えなくなった文字がある筈です。
- 造立
- ~卯年
- 類型
- 烏帽子タイプ
彫り込みが二重になっている双体道祖神(④)
中型。
宝珠の形をした彫り込みの中に更に宝珠の彫り込み。
その中に浮き彫り線刻の双体神立像があります。
入れ子状になっているのが珍しいですし、なにより面白いですね!
向かって右の男神は冠に所持品不明。
左の女神も所持品はわかりません。
文字も確認できません。
- 類型
- 墓下タイプ(推定)
杖をついている双体道祖神(⑤)
中型。
円形の彫り込みに浮き彫り線刻の双体神立像。
向かって右の男神は長髪に杖。
左の女神は宝珠を所持しています。
左に何が文字がありそうですが、残念ながら読めませんでした。
- 類型
- 杖タイプ
おだんご頭の双体道祖神(⑥)
中型。
双体神座像が直接浮き彫りされています。
男神は冠に所持品不明。
女神の所持品も不明ですが、髪型については特徴的な双髻(おだんご2つ)であるように見えます。
文字不明。
- 類型
- おだんごタイプ(推定)
植え込みの陰にある双体道祖神(⑧)
中型。
社殿と双体神立像が直接線刻されています。
植え込みの陰にありますのでじっくり落ち着いて見ることができず、文字など細かいことは不明。
ただ、平田の津守神社に似たような依り代がありました。